本文へスキップ

Doctor's Column

ドクターズコラム

鼻再手術2025.12.19

鼻の再手術のレポ、何が変わったのか? 鼻尖形成・プロテーゼ入替・瘢痕組織除去は支持構造の理解が必要

SH美容外科 キム・ソンフン(Seonghun Kim)代表院長

鼻の再手術は単にプロテーゼを入れ替えるだけの手術ではありません。本記事は、過去のプロテーゼ手術後に鼻先の不安定さと瘢痕組織(傷跡の盛り上がり)の問題で悩まれていた患者様が、プロテーゼ入替+鼻尖形成(寄贈肋軟骨+耳介軟骨)+瘢痕組織除去+小鼻縮小+鼻中隔再建+鼻孔縁下降術を併行した実際の症例を通じ、なぜ鼻の再手術において「支持構造の復元」と「軟部組織の管理」が重要なのかを論文の根拠とともに解説します。手術後1ヶ月目の変化とともに、再手術で見落としがちなポイントをまとめました。

フェイスデザイナー SH整形外科 キム・ソンフン院長

こんにちは。フェイスデザイナー、形成外科専門医のキム・ソンフンです。

今回ご紹介する症例は、

鼻の再手術から1ヶ月目の経過観察にお越しいただいた患者様のお話です。

すでに2021年12月にプロテーゼ手術を受けられており、

今回のカウンセリングでの主なお悩みはシンプルでした。

「プロテーゼを変えるべきでしょうか、それとも鼻先が問題なのでしょうか?」

診察をしてみると、再手術の患者様の多くは

プロテーゼよりも鼻先の支持構造と瘢痕組織(線維化組織)の問題を併せ持っていらっしゃいます。

この方も同様の傾向に該当する典型的な再手術のケースでした。


患者様の基本情報

手術名:プロテーゼ入替 + 鼻尖形成(寄贈肋軟骨+耳介軟骨) + 瘢痕組織除去 + 小鼻縮小 + 鼻中隔再建

経過:術後1ヶ月

主なお悩み:プロテーゼの入替の要否、鼻先の形

既往歴(整形):2021年12月 シリコンプロテーゼおよび鼻中隔軟骨を用いた鼻尖形成

服用薬:なし


問題の分析

|なぜ単純なプロテーゼ入替ではなかったのか

鼻の再手術において最もよくある誤解は、

「鼻筋が問題だからプロテーゼだけを変えればいい」という考えです。

しかし、今回のケースでは

鼻先の支持力低下

鼻中隔の不安定さ

鼻先下方の瘢痕組織の形成

小鼻組織の左右非対称

この4点が同時に観察されました。


手術戦略の要約

1. 寄贈肋軟骨を用いた鼻中隔再建

既存の鼻中隔の弱体化・変形を再調整(アライメント修正)

鼻先と鼻筋の中央支持軸の復元

再手術において最も重要な安定性の確保

論文の根拠

Byrd HS et al. Septal extension grafts in rhinoplasty.

→ 鼻中隔再建は鼻先の長期的安定性の核心

2. 鼻尖(Tip)形成(鼻中隔+耳介軟骨)

鼻中隔軟骨で基本的な支柱を形成

耳介軟骨で鼻先のボリュームと曲線を微細に調節

過度な高さを出さず、自然な鼻尖デザイン

3. 瘢痕組織(拘縮組織)の除去

再手術の鼻において瘢痕組織は

鼻先を硬くし、

形態の変化を妨げ、

時間の経過とともに再びしこりを引き起こします。

本症例では

鼻先の下方と軟骨周辺の線維化組織を整理し、

軟骨が適切に動くことができる環境をまず作りました。

論文の根拠

Daniel RK. Secondary rhinoplasty and soft tissue management.

→ 瘢痕組織の除去なしには再手術の結果を予測することが困難


3. 小鼻縮小

構造改善後に余る軟部組織のみを最小限に切除

小鼻–鼻先の比率を調整

再手術の鼻における過度な小鼻縮小は禁物


術後1か月目の変化ポイント

鼻先の硬さの軽減

瘢痕組織によるしこりの緩和

鼻先ラインの左右バランスの改善

小鼻の緊張緩和による印象の改善

※ 1か月目は安定化の初期段階であり、

鼻先の最終的な質感と形態は3〜6か月かけてさらに柔らかくなっていきます。


フェイスデザイナー キム・ソンフン院長の考察

「本症例における核心は

『プロテーゼを取り替えるかどうか』ではありませんでした。

再手術で本当に重要なのは

鼻が再び耐えられる構造を作ってあげることです。

鼻中隔が立ち上がり、

鼻先が支持を得て、

瘢痕組織(ケロイド・傷痕)が整理されてこそ

その後になって初めてデザインが意味を持ちます。

鼻の再手術は「もう一度綺麗に」ではなく

「二度と崩れないように」作る手術です。」


FAQ

Q1. 鼻の再手術はなぜ結果の予測が難しいのですか?

瘢痕組織、軟骨の損傷、以前の手術方法の違いのためです。

Q2. 耳介軟骨は必ず必要ですか?

鼻先のボリュームや曲線の調節には非常に有用な材料です。

Q3. 1ヶ月経てば結果は完成したと言えますか?

いいえ。鼻先は最低でも3〜6ヶ月様子を見ます。

Q4. 小鼻縮小は再手術において危険ではありませんか?

構造が安定した後、最小限に行えば安全です。

#鼻再手術

続けて読みたいコラム

[詳しく見る]